平成29年11月29日河北新報
仙台・南中山中生徒いじめ自殺 次回から会合公開
仙台市は29日、いじめ防止対策推進法に基づくいじめ問題再調査委員会(村松敦子委員長)の第3回会合を市役所で開き、泉区の南中山中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月に自殺した事案について、次回以降の会合を原則公開する方針を固めた。 第3回までの会合は全て冒頭だけ報道陣に公開された。男子生徒の遺族が29日、会合の公開を求める要望書を委員会に
提出したことを受けて協議した結果、生徒や関係者のプライバシーに配慮した上で一般に公開する方針に転換した。遺族の傍聴も認められる。 村松委員長は会合終了後、「いじめの問題を広く知ってほしいという遺族の見解を踏まえた」と述べた。 委員の身分を巡り、遺族推薦の臨時委員が常任委員との区別を疑問視した問題では、再調査のたびに適任者を選任する
制度に変えるため、条例改正を求める意見書を年内にも郡和子市長に提出することを決めた。