平成29年3月30日河北新報

<仙台中2自殺>遺族「納得できぬ」

仙台市泉区の南中山中2年の男子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、市教委第三者委員会の いじめ問題専門委員会の答申には「誰が」「なぜ」「何を」という核心部分は盛り込まれなかった。
市役所で29日に記者会見した父親は「到底納得できない」と不満をあらわにし、再調査を求める考えを 明らかにした。
答申によると、男子生徒は2年生だった2015年4月、同じ部活を含む後輩数人から「自転車にいたずら をされた」と保護者に訴えたと記述している。ただ、いじめに関与したとされる生徒に対し、専門委が2度、 調査協力を求めたが、承諾が得られず、事実を確認できなかったという。
昨年12月には、遺族は専門委の調査が不十分だとして、市教委に抗議文を提出した。加害生徒を特定 するため、再調査を強く要望したが、父親は「再調査した形跡はなかった。最悪の結果」とうなだれた。
専門委の調査に強制力はなく、限界が露呈した形だ。
専門委の本図愛実委員長(宮城教育大教職大学院教授)は29日の記者会見で、「拒否されれば警察の ような強制権限はない」と限界を認めつつ、「関係性の薄い生徒にまで聞き取るなど、精いっぱい調査した」 と理解を求めた。
同席した大越裕光教育長も「事実関係が特定できない中、いじめが自殺の一因という結論を出した。
ぎりぎりの判断だったと思う」と答申を評価した。
南中山中の小岩康子校長は「専門委は大変丁寧に調査された。遺族が学校にもっと聞きたい点があれば、 遺族の気持ちを尊重し、調査に当たりたい」と述べた。
市教委と遺族の溝は埋まる気配はなく、父親は「何年掛かってもいい。真相が知りたい」と話し、膝の上で 両手を強く握りしめた。

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平成29年3月30日朝日新聞大分版

柔道部の練習中に元顧問が平手打ち 中津東高

  中津市の中津東高校で昨年7月、当時柔道部の顧問をしていた男性教諭(当時61)が、2年生の男子生徒(当時16)の頰を平手で数回たたいていたことが29日わかった。生徒は頸椎をねんざするなどのけがをしたといい、中津署が傷害事件の可能性もあるとみて捜査している。

 県教委によると、7月21日午前10時半ごろ、同校の柔剣道場で柔道部の乱取り稽古中、生徒のこぶしが教諭の左頭部に当たり、教諭が右手で生徒の左頰を2、3回たたいたという。生徒は翌日、頭痛を訴え市内の病院を受診。8月には頸椎ねんざなどと診断され、約1カ月入院した。9月に脳脊髄液漏出症、中心性頸髄損傷と診断され、2月現在も通院しているという。

 学校側は生徒と保護者に謝罪し、教諭を柔道部顧問から解任した。教諭は体罰について「申し訳ない」と話しているという。県教委は体罰とみており、「警察の捜査結果を踏まえて教諭の処分を検討したい」としている。

(興野優平)

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平成29年3月30日朝日新聞宮崎版

プール女児死亡事故判決 両親の願いに法の壁

 プール小4女児

写真・図版

判決後に記者会見する松岡優子弁護士(左)と西山律博弁護士=延岡市役所

 「国賠法で済まされたら、やっちょれん」。延岡市立東小学校の遠足中に市関連施設のプールで4年生女児がおぼれ、後に死亡した事故を巡る訴訟。29日、宮崎地裁延岡支部の判決後の記者会見で女児の父親は憤った。

裁判で求めてきた引率教諭らの説明や謝罪は最後まで実現しなかった。

 原告は父親の土肥千幸(かずゆき)さん(58)と母親のゆみ子さん(59)。2010年5月、市の第三セクターが運営するヘルストピア延岡の流水プールで、末娘の由佳さん(当時9歳)がおぼれ、意識が戻らないまま13年10月に12歳で死去した。

 両親は「訴訟で学校や教師の責任を明らかにしたい」などとして14年4月に市を提訴。教諭らを採用した県も訴えた。

 原告側代理人の松岡優子弁護士によると、「賠償金額の問題じゃない。当事者の生の声が聞きたい」(千幸さん)として裁判で教諭や校長の証人申請を2度試みたが、裁判所に認められなかった。一昨年10月と昨年10月には裁判所から和解案を提示され、当事者の責任を明示した謝罪文または非公開手続きによる直接謝罪の条件を付けたところ、行政側に拒まれたため和解に応じなかったという。

 国家賠償法は、職務上の過失で公務員個人は不法行為の責任を負わないと定める。千幸さんは「公務員個人の責任を問うのが難しいことは分かるが、我々一般人から見るとギャップが大きい」と指摘。松岡弁護士は「法制度と両親が求めるものがフィットしなかった」と話した。

 判決では、事故を引き起こした教諭や校長の過失のほか、原告側から再三求められた事故状況報告書を提出しないなど、事故後も学校側の対応が不適切だったと認定し、計約5087万円の支払いを命じた。

 判決について、松岡弁護士は「両親が一番気にしていた引率教諭の不手際や事後対応の不誠実さは、ほぼ事実認定されたが、少し疑問も感じる」、千幸さんは「まだ何とも言えないが、遺族の心の中では裁判は終わっていない」。控訴するかは結論が出ていないという。(吉田耕一)

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平成29年3月29日朝日新聞福島版

高2自殺「いじめと学校対応に原因」 第三者委

 会津高2

写真・図版

第三者委員会の報告書について語る神山敬章委員長(左)ら=福島市中町

  会津地方の県立高校の女子生徒が自殺した問題で、県が設置した第三者委員会「県いじめ問題調査委員会」(委員長・神山敬章明星大教授)は28日、約1年前の県教育委員会の調査結果を覆し、生徒へのいじめと自殺の因果関係を認めた。また、学校の不適切な対応も自殺の要因と認定し、再発防止を強く求めた。

 「一人の生徒の死を重く受け止め、二度とあってはならないということを我々は言い続けていかなければならない」。

第三者委の神山委員長は、報告書を県に提出した後の記者会見で、県や学校側などに再発防止を強く求めた。

 神山委員長が「厳しく判断した」とする報告書では、いじめに加え、学校側の不適切な対応も「大きな要因である」と指摘し、生徒の自殺の原因を幅広に認定した。

 2016年2月、県教委は「いじめと自殺の間には直接の因果関係が認定できない」とする調査結果を発表。それを不服とした生徒の両親の申し立てを受け、同年4月、第三者委の調査がスタートした。

 両親のほか、校長など教職員15人から改めて聞き取りを実施。生徒が通っていた主治医からカルテ情報の提供を受けるなどして調査を進めてきた。

 28日に発表された報告書では、生徒は吹奏楽部の上級生から練習中に無視されたり、廊下で一人だけ練習するよう命じられたりして、「うつ状態」になったとし、これらの厳しい指導をいじめと認定した。

 一方、欠席などが多くなった生徒について、学校側は学業の悩みが原因と考え、いじめに起因するものとは考えず、部顧問に対応が任され、組織的な対応はなかったとした。

 県教委の調査では、生徒の自殺の原因を、学業の悩みなど「様々な要因が考えられる」としていた。

 だが、第三者委は、生徒が主治医に対し、主に部活での悩みを相談していたことなどから、「うつ状態」になった主な原因は部活の上級生との関係にあると判断。いじめに加え、いじめとして扱わなかった学校の不適切な対応の2点が「自殺に追い込んだ大きな要因」と認定した。(小泉浩樹)

 

■「教育関係者 全員読んで」 報告書を受け女子生徒の両親が所感

 第三者委の報告書の発表を受け、女子生徒の両親が28日夕、福島市内で記者会見した。報告書について、

「私たちの思いを表現している」と評したうえで、「県内の教育関係者全員に読んでいただきたい」と訴える所感を

発表した。

 父親は「前回の報告書の結論で覚えた違和感は解消された」と語り、いじめと自殺の因果関係を認め、学校の

不適切対応を自殺の一因とした今回の報告書を評価する意向を示した。そのうえで、「報告書が出たことで娘が

帰ってくるわけではないが、これで前に進むと思った」と述べた。

 所感では、報告書が教師らによって活用されることを望んでいる点を強調。父親は時折、声を詰まらせながら

「事実関係を認識していただき、自分のクラスに娘のような子はいないか、加害者とされた上級生のような子は

いないか、同じような部活運営をしていないか、自分の周りを振り返ってほしい」と訴えた。

 また、父親は上級生に対しては「事実をしっかり振り返ってほしい。反省し、これからの生活をしていただきたい」

と語り、高校には「報告書を深く理解し、子どもたちの教育にあたってもらいたい」と語ったが、損害賠償請求など

法的措置に関しては「現段階では、その思いに至っていない」と述べた。

 第三者委の調査手法については、家族に対し、検討項目や調査結果などを説明しながら作業を進めた点を挙げ、

「委員会の進め方についても感謝したい」と語った。(戸松康雄)

 

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平成29年3月29日岩手日報

いじめ対応めぐり中学校長ら懲戒 県教委、矢巾事件で

 矢巾町のいじめ自殺事件で県教委は28日、生徒が通っていた中学校の男性校長(53)を減給10分の1(1カ月)、女性担任教諭(43)と女性副校長(60)、1年時の男性校長(59)を戒告の懲戒処分とした。いじめに関する県教委の懲戒処分は初。昨年12月に町の第三者委員会がまとめた調査報告を踏まえ、いじめ防止に向けた学校の組織的対応が不十分だったことや、生徒が自殺をほのめかしていたのに適切な措置を取らなかった担任の対応などが懲戒に当たると判断した。

 県教委は校長2人について、学校が定めたいじめ防止基本方針の教職員間での周知やいじめ防止対策委員会の運営などを怠り、学校組織として対応していなかった点を問題視。自殺をほのめかすサインが顕著になり、自殺時に現職だった校長の処分をより重くした。

 担任教諭は生徒が発していた「自殺のサイン」を認識できず保護者への連絡を怠ったことや、いじめ対応に関して学級全体への指導が不足していた。上司らと情報共有しなかった点については、管理職による体制整備が不十分で組織としての受け皿がなかったことが問題とした。

 県教委は、学校全体でいじめに対応する体制の整備に向け、管理職の意識醸成を重視。新年度に開く校長研修でいじめ防止の取り組みの実効性を高めるほか、いじめの認知や情報共有、組織対応の研修を継続する。県教委教職員課の今野秀一総括課長は「1人の命が失われた事実は重い。この反省を再発防止に生かしていく」と述べた。

 

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平成29年3月28日NHK神戸放送局

中1女子が死亡 飛び降りか

 27日、兵庫県宝塚市のマンションの敷地で中学1年生の女子生徒が倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、死亡しました。
警察は、女子生徒が5階にある自宅のベランダから飛び降りたとみて詳しい状況を捜査しています。
27日午前11時半ごろ、宝塚市逆瀬台のマンションから女性の声で「ベランダから娘が落ちた」と
消防に通報がありました。
消防が駆けつけると、8階建てのマンションの敷地の中にある歩道で、女子生徒が倒れているのが
見つかり、病院に運ばれましたが、体や頭などを強く打っていておよそ6時間後に死亡しました。
警察によりますと、死亡したのは、マンションの5階に住む中学1年生で13歳の女子生徒です。
女子生徒は中学校が春休み中で、当時、自宅に母親と2人でいて、母親は「気づいたらベランダの
下に落ちていた。すぐに通報した」と話しているということです。
遺書などは見つかっていませんが、警察は、女子生徒が自宅のベランダから飛び降りたとみて
母親から話を聞くなどして詳しい状況を捜査しています。

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平成29年3月25日神戸新聞

神戸・垂水の女子生徒自殺 全校調査にいじめの記述

  神戸市垂水区の市立中学校3年の女子生徒=当時(14)=が昨年10月に自殺し、いじめを受けていた疑いがある問題で、同市教育委員会設置の第三者委員会が行った全校生向けアンケートに、女子生徒に対する悪口や仲間外れがあった-との記述が含まれていることが24日、関係者への取材で分かった。

 同市教委は3月末までに第三者委が調査結果をまとめる、としてきたが、「内容を慎重に精査している」として4月以降にずれ込む見通しを示した。

 関係者によると、アンケートには、別の生徒が女子生徒に対し「『顔面凶器』と聞こえるように笑いながら話していた」と、悪口を言われていたことを強くうかがわせる内容があった。

 また「2年生のころいじめられていた。そのときに(女子生徒は)『なんで私がいじめられるんやろ』と不安がっていた」「クラス内でのいじめ。避けたり悪口を大声で言ったり」など、いじめを示唆する具体的な内容が含まれていた。

 女子生徒は昨年10月6日、同市垂水区の川で倒れているのが見つかった。橋の欄干で首をつったとみられる。

同市教委はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断。第三者委は弁護士や大学教授ら7人で構成し、同月からいじめの有無や自殺との関連について調査している。(上田勇紀)

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平成29年3月23日NHK青森放送局

いじめ初動調査 体制確立要望

 いじめを苦に自殺したとみられる青森市の女子中学生の父親などが文部科学省を訪れ、深刻ないじめが起きた場合に、直後に情報を集める「初動調査」の体制を確立させることなどを要望しました。
文部科学省を訪れたのは、去年8月に列車にはねられて死亡した青森市の中学2年生、葛西りまさんの
父親の剛さんと、いじめの被害者などを支援しているNPO法人のメンバーです。
要望書のなかで、学校で深刻ないじめが起きた場合に、直後に広く情報を集めて調査しなければ真実が
明らかにならないとして、学校での初動調査の体制を確立させ、その情報を被害者と共有することや、調査委員会は利害関係のないほかの都道府県のメンバーで構成することなどを求めています。
父親の剛さんは、「情報共有がしっかりなされておらず、事実関係がまったく知らされていない。遺族は
苦しめられ、ただ待たされている気持ちになる」と話していました。
また、NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」の小森美登里さんは「第三者調査委員会が立ち上がる
前に学校がきっちり調査しているかを文部科学省が監視するべきだ」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084943351.html

 

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平成29年3月8日朝日新聞宮崎版

宮崎の中1男子が自殺 昨夏、暴力被害示唆のメモ残す

  宮崎市内の中学1年生の男子生徒が昨年8月、暴力を振るわれたという趣旨のメモを残して自殺していたことが、市教育委員会への取材でわかった。市教委はいじめがあったかどうか調査している。

 市教委によると、男子生徒は始業式前日の昨年8月31日に死亡した。関係者によると、特定の生徒から暴力を振るわれたという内容のメモが見つかった。

 中学校は昨年9月、生徒と保護者にそれぞれ自殺があったことを説明し、全校生徒を対象にしたアンケートを実施。自殺した生徒と、メモに名指しされていた生徒らが夏休みに一緒にいるのを何度も見たという記述もあったという。

 市教委は「いじめが疑われる」として、名指しされた生徒や教員などから聞き取りをしている。教頭は取材に「大変重大な事案と受け止めている。市教委や警察などと連携して調べている。誠意を持って対応したい」と話した。

 市教委は昨年10月、大学教授や弁護士ら第三者でつくる「いじめ防止対策委員会」で報告したが、それ以降、委員会は開かれていない。市教委は「委員会で協議してもらうための資料を準備している段階」と説明している。

 市教委によると、このほかにも7月6日に中学1年の女子生徒、11月30日に中学2年の男子生徒が自殺している。市教委は「今のところいじめは確認されていない」と話している。

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平成29年3月2日河北新報

<仙台中2自殺>第三者委 いじめ一因答申へ

  仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は1日、「いじめが自殺の一因」とする答申案をまとめ、3月中に大越裕光教育長に答申書を提出する方針を決めた。
 同日夜の非公開会合後、取材に応じた委員長の本図愛実宮城教育大教職大学院教授によると、
遺族が長期間、学校や他の公的機関にいじめに関する相談していた事実が認められたため、いじめを自殺の一因に位置付けることにした。
 母親が15年12月、いじめについて学校に相談したかで学校と遺族の認識が対立していたが、
専門委の調査でも隔たりを埋める事実を確認できなかった。答申書では両者の主張を併記し相談の有無の結論は出さない。
 学校の対応に不適切さがあったと明記する一方、具体的な加害生徒やいじめの状況は特定
できないとして答申には盛り込まない。
 専門委は市教委が全校生徒に実施したアンケート結果の分析や関係者への聞き取りを実施。

遺族は調査の在り方に不満があるとして16年12月、新たな専門委による再調査を求める抗議文を市教委に提出した。

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