生徒“指導死” 再調査を訴え NHK広島
去年10月、東広島市の中学2年生の男子生徒が複数の教師から指導を受けたあと自殺をした問題で、男子生徒の両親が22日、市議会の委員会に出席し、生徒“指導死” 再調査を訴え「学校で何があってなぜ息子が死ななければならなかったのか明らかにしてほしい」と述べ、再調査を訴えました。
この問題をめぐっては、市の教育委員会が設置した調査委員会が先月、「自殺と一連の指導が関連していることは明らかだと思われる」とする報告書をまとめたものの、男子生徒の両親は、調査が不十分だとして再調査を求める陳情書を市議会に提出していました。
これを受けて男子生徒の両親は22日、市議会の文教厚生委員会に参考人として出席しました。
この中で両親は調査委員会の報告書について、▼生徒に行われていた指導の実態が明らかにされていないことや、▼生徒や保護者へ行った聞き取りやアンケートの結果が反映されておらず、再発防止につながらないと指摘しました。
そのうえで両親は、「あの日から時計が止まったままで息子の死と向き合うことができない。学校で何があり、なぜ死ななければならなかったのか、再調査を切に願います」と訴えました。
これに対して議員からは、「長い間の指導が蓄積した結果だと考えられ、そこに注目しないといけない」とか、「教育委員会は積極的に動かなければならない使命がある」といった意見が出されました。委員会では今後、教育委員会から意見を聞くなどして審議を進めることにしています。
10月22日 16時08分 NHK NEW SWEB
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「第三者委で再調査を」 両親、市議会委で訴える
毎日新聞 2013年10月23日 地方版
東広島市の中学2年の男子生徒(当時14歳)が昨年10月、教師から叱られた後、自殺した問題で、生徒の両親が22日、市議会文教厚生委員会に参考人として出席した。両親は、「自殺の予見は困難」などとした調査委員会の報告書の問題点を指摘。独立性、公平性、中立性を保った第三者委の設置・再調査や、報告書の一般公開を求めた。
両親は、授業に出席させず、別室で反省文を書かせる「特別指導」が以前からあった▽「死にたい」などのSOSは以前から出ていた▽教員へのアンケート回収率が低く、生徒への聴取も不十分−などと指摘し「なぜそのような指導が行われたのか背景を特定しなければ再発を防げない」と訴えた。また報告書の一般公開も求めた。文教厚生委は市教委の担当者を呼び、来月13日に委員会を開き審議することを決めた。
男子生徒は昨年10月29日、複数の教員から注意され、所属する野球部の練習に参加させてもらえず下校。近くの公園で自殺した。調査委は市教委が設置し、先月報告書をまとめた。「指導と自殺に関連性があるのは明らか」としたが「自殺を予見するのは困難だった」と結論付けている。
両親は報告書が再発防止につながらないとして、市議会に第三者委員会による再調査を陳情している。父親(44)は「事実を本当に明らかにするため新しい調査委が必要。また公開することで児童心理士など専門家や親に、これでいいのかしっかり見ていただきたい」と訴えた。【加藤小夜】