平成29年12月20日朝日新聞福井版
池田中2自殺で意見書を可決 県議会閉会
池田町立池田中学校で3月に2年の男子生徒が自殺した問題を受け、県議会は19日、学力偏重の教育を改めることや教員の多忙化を解消することなどにより、教育行政のあり方を根本的に見直すよう求める意見書を可決し、閉会した。
意見書では、学力向上を求めるあまり、教員が多忙化し、「精神的なゆとりを失っている」と指摘。県独自の学力テストの取り組みを学校の裁量に任せることや、部活動指導の軽減化を進めることなどを求めた。県教委の調査によると、県立高校での9月の超過勤務は、最長の教員で218時間に達したという。
閉会後、西川一誠知事は「十分議論しながら、色んなことを着実に良くしていきたい」と話した。(影山遼)