平成30年2月15日神戸新聞

学校しんどい」中2自殺 第三者委設置へ

兵庫県尼崎市内の中学2年の女子生徒=当時(13)=が昨年12月に自殺したことを受け、同市教育委員会は14日、有識者らによる第三者委員会を設置する方針を明らかにした。生徒は「学校がしんどい」とのメモを残して亡くなっており、いじめの有無などについて専門家が詳しく調査する。

生徒は12月20日に亡くなった。学校はその後、全校生徒へのアンケートや個別の聴き取りを実施。しかし、学校の調査に限界があるとして、市教委が第三者委の設置方針を決めた。

一方、生徒の母親らが14日、市役所を訪れ、市長と教育長宛てに申入書を提出。学校側が当初承諾したアンケート結果の開示を後に市教委が拒んだことや、調査結果の情報がわずかしか伝えられなかったことなどで不信感を持ったといい、調査結果の速やかな開示▽遺族の意向が確認されないまま生徒の死が報道された経緯の説明▽在校生に対する十分なケア-などを求めた。

会見を開いた母親は「もう無理です」とも書かれていた生徒のメモに触れ、「心がどんどん重くなるような積み重ねがあったのかもしれない」と話した。

(岡西篤志)

シェアShare on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

Post Navigation