平成30年7月20日神戸新聞

神戸・中3自殺 市教委、隠蔽を中学の保護者会で謝罪

垂水中2自殺

神戸市垂水区で2016年10月、中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺し、いじめを証言した同級生らへの聞き取りメモが隠蔽された問題で、女子生徒が通っていた市立中学校で19日、保護者説明会が開かれた。市教育委員会が設置した第三者委員会の調査結果などが報告され、参加者からは「なぜ女子生徒が亡くなったのか釈然としない。学校で何があったのか、きちんと明らかにしてほしい」などの声が上がった。(井上 駿、広畑千春)

保護者向けの説明会は、女子生徒が亡くなった約10日後に行われた後はなかったといい、PTA会長らが市教委に要望し、この日の開催に至った。非公開で約1時間半あり、卒業生・在校生の保護者ら約250人が参加した。

冒頭、後藤徹也教育次長が、保護者への説明が遅れ、さらにこの問題で学校教育への信頼を損ねたことに対し謝罪。市教委によると、いじめを含む複合要因により女子生徒が自殺したという第三者委の見解▽市教委の首席指導主事によるメモ隠蔽の指示▽市こども家庭局の再調査への移行-などを説明したという。

第三者委の報告書は信頼性が失われ、再調査も決まっているため詳細は明らかにしなかった。保護者からは「再調査の結果を報告してほしい」という要望や、うわさの流布などによる生徒への負担を懸念する声もあったという。子どもが女子生徒と同学年だったという母親は「隠蔽問題の話が多く、2年近くたっているのにいじめについてほとんど説明がなかった。

処分を含め、市教委や学校は誠実に対応してほしい」と話した。

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