令和元年5月30日付神戸新聞

市尼崎体罰保護者説明会 謝罪求める声と厳しい指導なくなることへ懸念の声

兵庫県尼崎市立尼崎高校の体罰問題を受け、全校生徒の保護者を対象にした説明会が29日夜、同校であった。桑本廣志校長(58)が謝罪し、市教育委員会が男子バレーボール部の体罰について調査した内容を説明した。

同校では9日、男子バレー部で指導する男性臨時講師(28)の体罰が発覚。部員が10回以上平手打ちされ、一時意識を失って鼓膜が破れるけがをした。18日には硬式野球部でも男性臨時講師(25)による体罰が判明。19日に男子バレー部の保護者向け説明会を開いたが、他の保護者からも要望があり対象を広げた。

同校によると、この日は保護者約400人が参加。保護者からは、男子バレー部の監督(51)に謝罪を求める声が出た。ただ、厳しい指導がなくなるのを懸念する声もあったとしている。母親の一人は取材に「このままでは子どもを通わせられない。切実に体質を変えてほしい」と話した。

一方、女子バスケットボール部で体罰が発覚した西宮市の市立中学校でも29日、保護者説明会があった。ボランティアでコーチを務め、部員2人の尻を蹴った保護者の40代男性について、指導者から外すとの説明があったという。(大盛周平、風斗雅博、小谷千穂、初鹿野俊)

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