令和元年6月27日付毎日新聞
「校庭100周走れ」中学教諭を懲戒処分 千葉県教委
千葉県教委は26日、炎天下、男子生徒に校庭を100周走らせる体罰を加えたとして、柏市立中の男性教諭(32)を同日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。男子生徒は途中で座り込み、熱中症の疑いと診断された。
県教委によると、男性教諭は先月25日、顧問を務めるサッカー部に所属する2年生の男子生徒に対し、前日の小テストでカンニングをした罰として「校庭を100周走れ」と指示。男子生徒は1周約400メートルの校庭を約3時間かけて75周、計30キロ近く走った時点で足がふらつき座り込んだ。この日は気温が30度前後あり、練習を見にきていた母親が男子生徒を病院に連れて行ったところ、熱中症の疑いがあると診断されたという。
県教委によると、男性教諭はほかの部員にも同様の体罰を加えていた。男性教諭は「体罰に該当する認識がなかった」と説明しているという。【秋丸生帆】