令和元年7月2日付東京新聞朝刊

中1自殺「顧問が原因」 さいたま、昨夏に 指導巡り遺族訴え

さいたま市立南浦和中一年の男子生徒=当時(13)=が昨年八月、部活動に行く途中に自殺し、遺族が三十代の男性顧問の指導が原因の疑いがあると訴えていることが一日、関係者への取材で分かった。市教育委員会は、第三者委員会を設置して調査を始める。

生徒の母親や市教委によると、男子生徒はバドミントン部に入ったが、練習についていけず悩んだ様子だったという。夏休み中の昨年八月二十五日、顧問から母親に「生徒が部活を休み、ゲームセンターにいた。明日個別に呼んで指導する」と電話があった。生徒は翌二十六日、部活に行くため自宅を出た後、自殺した。

学校が十二月、全校生徒に部活に関するアンケートをすると、別のバドミントン部員が顧問から「おまえ、存在する意味あるのか」と暴言を吐かれたり、胸ぐらをつかまれたりしたと答えた。

「(男子生徒が)圧をかけられていた」との回答もあった。

また校長は、母親に「一度休むと外周十周という厳しいペナルティーがあった」と説明していた。顧問は学校の聴取に「口調が強かったり、言い方がきつかったりした。至らなかった点は反省している」と答えたという。今春、別の中学校に異動した。市教委は既に第三者委の専門家五人を選任。四日に初会合を開く。

母親は取材に「顧問から謝罪はなく、学校から詳しい説明もない。事実を知りたい」と話した。市教委の吉田賀一指導二課長は「指導が自死の要因かどうか確認できなかった」と述べた。

 

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