2019年10月1日NHK

【青森】高校生自殺で八戸学院野辺地西高校が第三者委 生徒の持ち物から「死・ね」と書かれた紙が…学校側はいじめを否定

野辺地町にある私立高校に通っていた当時高校2年の男子生徒が、ことし1月に自殺したことを受けて、学校側が、外部の専門家による第三者委員会を設置し、自殺の原因を詳しく調べていることがわかりました。
保護者側は「学校でのいじめが原因ではないか」と訴えていますが、学校側は、調査の結果、いじめは確認できなかったとしています。

野辺地町にある八戸学院野辺地西高校によりますと、当時、高校2年の男子生徒がことし1月に自宅で自殺し、学校は県と対応を協議する一方で、自殺の原因を調べるため、同級生たちへのアンケートや教員への聞き取りを行ったということです。

その結果、学校では「遺書が見つかっておらず、調査でも学校でのいじめは確認できなかった」と遺族側に伝えました。

しかし、生徒の遺族は、子どもの持ち物から「死ね」と書かれた紙が見つかった、などとして、「学校でのいじめが原因で自殺したのではないか」と訴え、学校側は、ことし7月、弁護士や臨床心理士などによる第三者委員会を設置しました。

第三者委員会は、ことし8月からこれまで4回、会合を開き、自殺の原因を詳しく調べていて、来年1月までに調査結果を出したいとしています。

野辺地西高校の橋場保人校長は「情報が錯綜して調査に影響を与えることや、生徒への心理的な負担を考えて、第三者委員会の設置などを非公開にした」と話しています。

また高校を運営している学校法人光星学院の古川聡常務理事は「原因がはっきりしてから公表するつもりだった。ほかの生徒のケアを行いながら、委員会の調査に協力していきたい」と話しています。

野辺地西高校を運営している学校法人光星学院の古川聡常務理事は「遺族の意向を受けて、ことしの7月に、弁護士や大学の専門家など4人からなる第三者委員会を設置して、これまで4回、会合を開いている。ほかの生徒のケアを行いながら、委員会の調査に協力していきたい」と話しています。

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