2022年10月1日朝日新聞デジタル
いじめ加害児童への指導 教委「できない」 愛知・豊田女児2人自死
愛知県豊田市で2019年、小学6年の女児2人が自死した問題で、市教育委員会は30日、いじめの加害児童(当時)への指導などを求めていた遺族側に対して、「現行法制度下では卒業した加害児童に対する指導はできない」などと回答した。
この問題をめぐっては、市長が再調査を委託した第三者チームが6月、同級生による「いじめが存在した」と認定。「自死との関連性を否定することはできない」と結論づけていた。遺族代理人の弁護士2人が8月、すでに中学校も卒業した加害児童に再調査の結果を伝え、指導することなどを求める要望書を提出していた。
市教委がメールで送った回答によると、校長らがすでに同級生全員にメッセージを送り、記者発表や市のホームページに再調査の結果を掲載したことで、「加害児童に対しても、でき得る限りの方法で伝えた」と説明した。