平成28年3月5日NHK熊本放送局

いじめ自殺訴訟和解成立

4年前、熊本県和水町で当時中学3年生だった男子生徒が自殺したのは学校側がいじめを認識せず、十分な対応を取らなかったからだとして両親が町に損害賠償を求めていた裁判は、町や学校がいじめを認め、解決金を支払うことできょう和解が成立しました。 4年前の平成24年、和水町で当時、町立中学校の3年生だった男子生徒が自殺し、男子生徒の両親は学校側がいじめを認識せず、十分な対応を取らなかったからだとして町に対して1100万円の損害賠償を求める裁判を熊本地方裁判所に起こしました。 町側は当初「いじめはなかった」などと主張し、争う姿勢を示していましたが、去年12月の裁判所の勧告を受けて、原告、被告の双方で協議が進められていました。 両親の弁護士によりますと、きょうの和解協議で町や学校が、いじめがあったことを認めたうえで、当時の教育長や校長が早い段階で「いじめはなかった」と発言したことを陳謝するとともに、解決金として350万円を支払うことで和解が成立したということです。 このあと記者会見した両親は、「きょうで区切りはつきますが、裁判が終わっても息子は帰ってきません。

今後は、いじめによって自ら命を絶つような人が2度と現れないにような社会づくりを願っています」と話していました。 また、和水町の福原秀治町長は「この事案を厳しい教訓として2度と起こらないようより一層、いじめ防止に努めていきます」とコメントしています。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005150071.html?t=1457150796208

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