平成28年3月17日付NHK水戸放送局
中学生自殺 委員会で原因調査
去年11月、茨城県取手市の中学3年生の女子生徒が自宅で自殺したことについて、市の教育委員会は生徒の両親の要望を受け、専門家を交えた第三者委員会を設けて原因を調べることになりました。 取手市の中学3年生だった15歳の女子生徒は、去年11月、自宅で自殺を図り、その後、亡くなりました。 これについて、去年12月、学校と教育委員会は、生徒に対するアンケート調査や聞き取りを実施した結果、いじめはなかったとしました。 しかし、調査結果は納得できないとして、生徒の両親が16日、取手市役所で記者会見し、父親が「娘の部屋にあった日記帳に『いじめられたくない、ぼっちは嫌だ。私を1人にしないで
お願いだから』と記載されていた」などと述べ、いじめがあった可能性を指摘しました。 また、生徒が亡くなる前日に同級生の2人が誤って学校の窓ガラスを割ったことについて、関わっていないことを知りながら担任の教師から注意されたと述べました。 こうしたことから、生徒の父親は「自殺はいじめと教師による誤った指導で起きた」と述べ、第三者委員会による原因の調査を求めました。 一方、取手市教育委員会は、生徒の両親の要望を受けて、16日、臨時の教育委員会を開き、
5月にも弁護士や臨床心理士などによる第三者委員会を設けることを決めました。 第三者委員会では、中学校と教育委員会が行った調査が適切だったかどうかも含めて
自殺に至ったいきさつや背景を改めて検証することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1073725191.html?t=1458171179437