平成28年11月7日 朝日新聞社
いじめの可能性「きわめて濃厚」 中2自殺で審議会見解
青森市立中学2年の葛西りまさん(当時13)が8月にいじめを訴える遺書を残して自殺したことについて、有識者による市いじめ防止対策審議会(会長=櫛引素夫・青森大教授)は6日、「いじめがあった可能性がきわめて濃厚だ」との見解を示した。
記者会見した櫛引氏によると、葛西さんは1年のころから、他の生徒によって日常的に、学校やSNS上で「きもい」「死ね」「うざい」などと言われていた。在校生へのアンケートや聞き取り、遺族から提供を受けた葛西さんのSNS上のやりとりなどからわかったという。いじめと自殺との因果関係についてはなお「精査中」とした。
また、市教委は同日、インターネット上に投稿された葛西さんの名前が含まれた書き込みや葛西さんの写真について、サイト管理者に削除を依頼したことを明らかにした。専従の臨時職員らによるネットパトロールの一環という。