“指導死”男子生徒に卒業証書
おととし、複数の教師から指導を受けたあと自殺した、東広島市の男子生徒が通っていた中学校で9日、卒業式が行われ、亡くなった男子生徒に卒業証書がおくられました。
男子生徒が中学2年生の2学期まで通っていた東広島市の中学校では9日、3年生100人余りが出席して卒業式が行われ、男子生徒の両親も出席しました。
式では、卒業生の席に男子生徒の遺影が置かれ、友人たちの姿を見守っていたということです。
また、両親には、男子生徒の名前が書かれた卒業証書が手渡されたということです。
この男子生徒は、おととし10月、美術の授業でデッサンに使う野菜を廊下に置いて遊んでいたことに対し、複数の教員から指導を受け、クラブ活動に参加させてもらえないまま下校した直後に自殺しました。
市教育委員会が設置した調査委員会は一連の指導と自殺の関連を認めていますが、両親は、以前から心ない指導が繰り返されていたとしてより詳しい調査を行うよう求めています。
式に出席した両親は、「みなさんが卒業証書を受け取るなかで、息子がその場にいないとことはすごく寂しく感じました。ただ、ほかの生徒が私たちと同じように息子のことを思ってくれていることが伝わりました」と話していました。

03月09日 15時34分(NHK WEB)

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