東広島市の中2自殺訴訟で和解=不適切指導を市が認め謝罪―広島地裁
2023年3月3日付時事通信
2012年に広島県東広島市で市立中学2年の男子生徒=当時(14)=が自殺したのは教員らの不適切な指導が原因だとして、両親が市などに計約1億1700万円の損害賠償などを求めた訴訟は3日、広島地裁で和解が成立した。市が「生徒への指導が威圧的、暴力的でフォローに欠けていたことを認め、謝罪する」として、和解金1000万円を支払う。
和解後、原告の両親は記者会見し「(市側から)同級生のアンケート記録などをなかなか開示してもらえず裁判が長引いたが、市が不適切な指導の問題点を謝罪し、再発防止の確約を頂いたので和解に至った」と述べた。
市は「生徒の尊い命が失われたことを重く受け止め、このようなことが二度と起こらないよう、教育環境づくりに取り組む」とコメントした。