平成30年2月20日付朝日新聞名古屋本社版夕刊

「指導死」から子ども守るには 名古屋でシンポ開催へ

教師の指導による子どもの自殺について考えるシンポジウム「『指導死』はなぜ起こるのか」が25日午後1時から、名古屋市中村区のウインクあいちである。遺族らが不適切な指導について警鐘を鳴らす。

「指導死」親の会が主催。学校でお菓子を食べ、教師の指導を受けた翌日に中学2年の次男(当時13)を自殺で亡くした大貫隆志さん(61)=同会

代表世話人=や、野球部内で体罰を見聞きしたことが一因で高校2年の次男(当時16)が自殺した山田優美子さん(48)らがパネルディスカッションで体験を話す。

昨年3月、教師による厳しい叱責が原因で中学生が自殺した福井県池田町の事例も踏まえ、子どもを死に追いつめる指導の問題点を検証する。

スクールソーシャルワーカーを養成する日本福祉大の野尻紀恵准教授(教育福祉学)の講演もある。

山田さんは「学校現場を敵視するのではなく、子どもの命を守る指導のあり方を先生も一緒に考えてほしい」と呼びかける。資料代1千円(学生500円)、定員60人。問い合わせは「指導死」親の会(4104@2nd-gate.com)。(小若理恵)

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