平成28年12月17日 NHK新潟放送局
先月、新潟市で学校にいじめの相談をしていた高校1年生の男子生徒が自殺した問題を受けて、17日有識者による第三者委員会が新潟県庁で初めて開かれ、生徒がなぜ死に至ったのか解明するため徹底的に調査し、でるだけ迅速に問題点を明らかにする方針を確認しました。
先月、新潟市で、新潟工業高校1年生の男子生徒が列車にはねられて死亡し、自宅からは、同級生から悪口をいわれるなどのいじめを受け、担任の教師に相談しても解決しなかったなどと記した遺書が見つかりました。
この問題を受けて、17日、有識者による第三者委員会が新潟県庁で初めて開かれ、冒頭、梅野正信会長が、「ご遺族からの迅速かつ慎重に調査してほしいという意向を受け止めて審議したい」とあいさつしこのあと黙とうが行われました。
審議では、臨床心理士など委員を通常より4人増やし、生徒や教師などの聞き取り調査を徹底的に行っていじめの実態を把握することや、そのうえで、生徒が自殺に追い込まれた経緯や、学校側の問題点や責任の所在を明らかにする方針を確認しました。
本格的な調査は来年早々にも始め、できるだけ迅速に提言としてまとめるということです。
梅野会長は、「なぜ生徒が死に至ったのか解明するのが私たちの責務だ。しっかりと進めていきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035324491.html?t=1482014633250