アンケート開示を求めて訴え
3年前、出水市の女子中学生が死亡し、遺族がいじめを受けて自殺した可能性があるとしている問題で、遺族が、中学校が全校生徒を対象に行ったアンケートを出水市教育委員会が開示しないのは不当だとして、アンケートの開示を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、平成23年9月、出水市で死亡した中学2年の女子生徒の祖父です。
訴えによりますと、祖父は、女子生徒が、同じ中学校の生徒によるいじめが原因で自殺した可能性があるとしています。
そのうえで、祖父は、遺族の要請に対して出水市教育委員会が、全校生徒を対象に行われたアンケートの結果を開示しなかったのは、「いたずらに個人情報保護を楯に説明を怠るようなことがあってはならない」とする国の方針に反しているとして、生徒の名前などを伏せたうえでアンケートを開示するよう求めています。
死亡した女子生徒の祖父は、記者会見で「孫の死の真相を明らかにすることは、こうした不幸な事件を繰り返さないことにつながると確信しています」と述べました。
これに対して、出水市教育委員会は、「訴状が届いていないのでコメントは差し控えます」としています。
04月04日 18時57分 (NHK WEB)