平成28年11月10日 岩手日報
バレー部顧問の暴力提訴 盛岡・県立高の元部員ら
盛岡市内の県立高校のバレーボール部顧問だった当時30代の男性教諭が2008年、男子部員に暴言や暴力行為を行ったとして、元部員と両親が県と教諭に約200万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことが9日、分かった。原告側は暴力などで部員に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたなどと主張。県は「事実関係に相違がある」として棄却を求めている。
同日開かれた県議会商工文教委員会(高橋但馬委員長)で県が明らかにした。訴状などによると、教諭は体育教官室に元部員を複数回呼び出し、数時間どう喝し、髪を引っ張るなどした。ほかの部員がいる場でも暴力があったといい、元部員は不登校になり医師にPTSDと診断された。
商工文教委は10日、第三者委員会の設置を求めるかを議論する。
<バスケ部コーチが生徒に体罰>
北上市内の県立高校のバスケットボール部コーチを務める男性教諭が今春、チームの男子生徒に体罰を加えていたことが9日分かった。
県教委や学校関係者らによると、男性教諭は対外試合の際、男子生徒に対し、部員ら大勢の前で突き飛ばすなどの体罰を加えた。生徒にけがはなかった。教諭は他の生徒にも暴力をふるっており、県教委は懲戒処分を検討するとみられる。