平成30年3月20日読売新聞大阪本社版
中1男子自殺か、いじめ調査へ…大阪
大阪市の吉村洋文市長は19日、1月に市立中1年の男子生徒が自宅マンションから転落死し、自殺とみられることから、いじめの有無を調査する第三者委員会を設置する方針を示した。吉村市長は「よほどのことがなければ、命を絶たない。徹底的に検証したい」と述べた。
市教委によると、男子生徒は1月下旬の深夜、自宅マンションのそばで倒れているのが見つかった。9階の自宅ベランダから飛び降り、自殺したとみられる。
昨年5月、学校が行ったアンケートに生徒は、いじめられたことが「ある」と回答。教員が確認すると「小学校のときのことで、今は大丈夫」と説明した。2学期のアンケートには、いじめられているとは回答しなかった。生徒が亡くなった後、校内で行ったアンケートや聞き取りでも、いじめは確認されていないという。
市議会教育こども委員会で、議員が男子生徒の転落死への対応を質問。吉村市長は「簡単に『いじめは確認できていない』という学校や教委の態度は解せない。任せられない」と答え、弁護士らによる第三者委を早急に設置するとした。