平成30年3月28日付毎日新聞
埼玉・鶴ケ島の小6自殺 「いじめ」 市第三者審が報告書
埼玉県鶴ケ島市で昨年11月、小学6年生の女児(当時11歳)が自宅で死亡しているのが見つかった問題で、市の第三者審議会は27日、「(同級生からの)いじめが自殺の契機となったと推認できる」との報告書をまとめ、市教育委員会に答申した。昨年10月以降、主に同級生2人が女児に悪口を言ったり、カラオケ料金などを支払わせたりしていたという。
県警によると、女児は昨年11月17日、自宅敷地内で亡くなっているのが見つかった。2階の窓から飛び降りたとみられる。
報告書によると、同15日、「自殺したい」と話した女児に、この同級生が無料通信アプリ「LINE(ライン)」で自殺に追い込むようなやり取りがあったことが確認された。コンビニエンスストアでお菓子を買わされる様子を不審に思った店員が声を掛けると、女児は「いじめられている」と話したという。
学校についても「児童らとの信頼関係を築けず、いじめを把握できなかった責任がある」と指摘した。【仲村隆】