平成29年5月9日埼玉新聞

女子中生、飛び降り死亡 顧問らに「部活やめたい」、母も相談/川口

  川口市立中の女子生徒(14)が歩道橋から飛び降りて死亡した問題で、女子生徒が今年1月「部活をやめたい」などと部活の顧問や担任教諭に相談していたことが8日、市教委の調査で分かった。

同じ時期、母親も校内の教育相談室に「娘が人間関係で悩んでいるようだ」と相談していたという。

 女子生徒は吹奏楽部に所属、打楽器部門を務めていた。しばらく部活を休んでいたがその後、女子生徒は「音楽は続けたい」と話し部活に戻ってきたため、担任や顧問は見守っていたという。

 市教委の井上清之教育部長(57)は「相談に乗っている最中のことであり、学校としては気に掛けていた生徒だった。それだけに生徒の死は学校にとっては大変つらいことだった。市教委としても女子生徒の死の背景について慎重に調べなくてはいけないと思う」と語った。

 今年4月の校内アンケート調査で、女子生徒は勉強のことや将来の進路、部活などで悩んでいると書いたが、いじめを受けたとは書いていなかった。

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