2021年4月22日付朝日新聞

千葉県野田市の市立小学校6年の男児が2019年に自殺した問題で、市は遺族から再調査を求める所見書が出されたことを受け、再調査することを決め、21日発表した。再調査は、調査報告書を出した第三者委員会とは別のメンバーによる第三者委が実施する予定という。

市の第三者委は2月、調査報告書でいじめを認定した一方、自殺の主な要因とは判断しなかった。これに対し、遺族は必要な調査が尽くされていないとして、再調査を求める所見書を市側に提出していた。

市によると、所見書が提出されたことに加え、市が行政法律相談を委託している弁護士から、いじめが自殺の主な要因と判断しなかったことについて「理由が具体的に示されていない」と指摘を受けたという。

鈴木有市長は「改めて専門的な知見から再調査を行い、事実関係を明らかにすることが必要であると判断した」とコメントした。(石原剛文)

 

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