平成28年4月5日 神戸新聞
川西・高2自殺 知事「学校の安全配慮に瑕疵」
兵庫県川西市の兵庫県立高校2年の男子生徒=当時(17)=の自殺をめぐる先月30日の神戸地裁判決について、井戸敏三兵庫県知事は4日の会見で「学校における安全配慮や、生徒指導の在り方について瑕疵があったと認められた。学校運営上、きちんと受け止めていかなければならない」などと述べた。
控訴するかどうかについては「まずは教育委員会が判断する」として、明言を避けた。
男子生徒は2012年9月に自殺した。判決は、生徒を「ムシ」と呼ぶなどした元同級生の行為をいじめと認定したが、自殺の予見は難しかったと判断。賠償責任は生徒が受けた精神的苦痛にとどまるなどとし、元同級生3人と県に計210万円の支払いを命じた。(上田勇紀)