2022年12月23日付朝日新聞デジタル

生徒を壁に押しつけ平手打ち、髪つかみ暴言 高校教諭を懲戒処分

 熊本市東区のマリスト学園高校で、50代の男性教諭が4人の男子生徒に対し、髪をつかんで怒鳴ったり、平手打ちにしたりするなどの行為や暴言を行っていたことが22日、学校への取材でわかった。

 同校によると、教諭は今年6月、授業中に担任のクラスの男子生徒の髪をつかんで大声で怒鳴り、口元をマスクの上から押さえて、椅子に座っていた生徒の胸元をつかんで体を押した。また、別の男子生徒に対して休み時間に教室の壁に肩を押しつけて頰を平手打ちした。別の男子生徒2人にも指導中にパイプ椅子を投げたり、そばにあった丸椅子を足で蹴ったりした。

 6月下旬に、授業中の教諭の行為を目撃していた複数の生徒から相談があり、学校が7月にクラスの全生徒に聞き取り調査をした結果、4件の行為が明らかになったという。教諭も「自分自身がコントロールできなかった。あってはいけないことだった」と認めているという。

 学校は8月に保護者会を開き、管理職や男性教諭が謝罪。男性教諭のほか、校長ら管理職4人を就業規則に基づき9月12日付で懲戒処分とした。学校は処分の内容を明らかにしていないが、松山秀峰校長は「生徒の心のケアや再発防止に努めたい」としている。

 学校を所管する熊本県私学振興課も報告を受けており「法令にのっとって適切に対応することや生徒のケア、再発防止策について助言をした」という。(大貫聡子)

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