平成29年3月25日神戸新聞

神戸・垂水の女子生徒自殺 全校調査にいじめの記述

  神戸市垂水区の市立中学校3年の女子生徒=当時(14)=が昨年10月に自殺し、いじめを受けていた疑いがある問題で、同市教育委員会設置の第三者委員会が行った全校生向けアンケートに、女子生徒に対する悪口や仲間外れがあった-との記述が含まれていることが24日、関係者への取材で分かった。

 同市教委は3月末までに第三者委が調査結果をまとめる、としてきたが、「内容を慎重に精査している」として4月以降にずれ込む見通しを示した。

 関係者によると、アンケートには、別の生徒が女子生徒に対し「『顔面凶器』と聞こえるように笑いながら話していた」と、悪口を言われていたことを強くうかがわせる内容があった。

 また「2年生のころいじめられていた。そのときに(女子生徒は)『なんで私がいじめられるんやろ』と不安がっていた」「クラス内でのいじめ。避けたり悪口を大声で言ったり」など、いじめを示唆する具体的な内容が含まれていた。

 女子生徒は昨年10月6日、同市垂水区の川で倒れているのが見つかった。橋の欄干で首をつったとみられる。

同市教委はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断。第三者委は弁護士や大学教授ら7人で構成し、同月からいじめの有無や自殺との関連について調査している。(上田勇紀)

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