平成28年12月11日 NHK
先月、新潟市で学校にいじめの相談をしていた高校1年の男子生徒が自殺した問題で、生徒は亡くなる直前に親友に対し、「これから死のうと思う。仲良くしてくれてありがとう」と、LINEでメッセージを送っていたことがわかりました。
先月21日、新潟市の新潟工業高校の1年の男子生徒が、自宅の近くで列車にはねられて死亡し、新潟県教育委員会は、いじめを苦に自殺した可能性が高いと見て調査しています。
男子生徒の40代の父親が10日、NHKの取材に応じ、自宅に残されていた生徒の遺書の内容を明らかにしました。遺書では担任の教師にいじめの相談をしたものの、解決しなかったことが記され、「本当はもっと生きたかったけど、もう生きていける気がしない」と生徒の悲痛な思いがつづられていました。
父親によりますと、生徒は亡くなる日の前日は、ふだんより明るい様子で、夜の9時半ごろに就寝し、当日の朝、父親が起きた時には、すでに姿が見えなかったということです。
生徒は午前5時半ごろ、列車にはねられましたが、そのおよそ30分前にLINEで、別の高校に通う親友の生徒に対し、「これから死のうと思う。お前はもっとちゃんと生きてからこっちに来いよ。仲良くしてくれてありがとう」と、メッセージを送っていたということです。
生徒は10月下旬から3回にわたって、担任の教師にいじめのことを相談していましたが、家族には伝えず、学校側も家族に連絡していませんでした。
父親はいじめを受けながら、打ち明けることができない子どもたちに対して、「我慢しないで親に言ってほしい。
言えない場合は、態度や行動ででもSOSを送って欲しい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161211/k10010802561000.html