平成28年1月29日 NHK沖縄放送局
豊見城小4年自殺の両親が会見
去年10月、沖縄県豊見城市で自殺した小学4年の男子児童の両親が記者会見を開き、「なぜ命を絶たなければならなかったのか、真相が知りたい」と訴え、原因を詳しく調べるためにほかの児童や職員に対する記名式のアンケートなどを行うよう求めました。 豊見城市で、小学4年の男子児童が、学校側のアンケートに対して「いじめを受けた」という内容の回答をしたあとの平成27年10月、自宅で首をつり、その後、亡くなりました。 児童の両親は、28日午後、那覇市内で記者会見を開き、「アンケートの文章を必死で書いている時の息子の気持ちを考えると、かわいそうでなりません。なぜ命を絶たなければならなかったのか、真相が知りたい」と訴えました。 また、両親が、情報公開請求を行って入手した文書によりますと、「担任は、アンケートの回収時に内容を確認しながら重大な事態とはとらえずに、校長への報告や児童との面談を行っていなかった」と記されているということです。 これについて、両親は、「すぐに対応していれば、最悪の事態を避けられたのではないか」とした上で学校側に対し、原因を詳しく調べるためにほかの児童や職員に対する記名式のアンケートなどを行うよう求めました。 一方、市教育委員会は、担任がアンケートを確認したのは児童が自殺を図った後だったとしていて、引き続き、詳しい調査を進めることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5095362901.html?t=1454036126356