令和元年5月22日付神戸新聞
遺族ら第三者委の在り方問う
学校事故語る会 来月神戸
学校での事故やいじめ、体罰などで子どもを亡くした遺族らでつくる「全国学校事故・事件を語る会」の集会が6月1、2日、兵庫情報開示など事後対応の改善を求める要望書を文部科学省に提出した。
2日のシンポは午前9時半~午後4時。午前の部は、県立のじぎく会館(神戸市一同会代表世話人で、小学生中央区山本通4)である。シンポジウムなどを通じ、事実が明らかになった場合に学校や教育委員会などがどう対応すべきなのかや、調査委員会の在り方についても考える。
同会は事実解明や情報公開について行政機関への要望活動などに取り組んでおり、昨年12月には、学校や教育委員会による積極的なの長男が担任からの体罰後に自殺した内海千春さん=たつの市=が「第三者委の使命と望ましい事後対応の在り方」と題して基調講演する。
事後調査を巡っては手法や報告内容に不満を抱く遺族らの反発で、調査をやり直すケースが全国各地で相次ぐ。講演後、奈良県橿原市立中でいじめを苦に自殺した女子生徒の遺族や、名古屋市立高校で柔道部の練習中に事故死した男子生徒の遺族が登壇。いじめが原因で自殺した加古川市立中の女子生徒の遺族代理人、渡部吉泰弁護士も加わり、第三者委の問題点について意見を出し合う。参加費500円。これに先立ち、1日午後1時半ら5時、学校事故・事件の被害者や遺族、保護者らが経験を語り合い、情報を交換する交流会(参加費500円)が同会館である。
いずれも申し込みが必要。同会090・4908・6844(佐藤健介)