平成30年2月20日NHK大分放送局
部活中に死亡 不服申立て認めず
9年前、県立竹田高校の男子生徒が剣道の部活動中に亡くなった事故で、大分地方検察庁が業務上過失致死の疑いで書類送検された当時の顧問らを不起訴にしたことに対し、生徒の両親が福岡高等検察庁に不服を申し立てていましたが、申し立ては認められませんでした。 この事故は平成21年8月、県立竹田高校2年の工藤剣太さんが剣道の部活動中に熱中症で倒れて亡くなったもので、当時の顧問と副顧問の2人の教諭が業務上過失致死の疑いで書類送検されました。 これに対し大分地方検察庁は、平成24年に2人を不起訴にし、その後、両親の申し立てで、大分検察審査会が「不起訴は不当」とする議決をし、改めて捜査を行いましたが、平成26年に再度、不起訴と判断しました。 こうした大分地検の処分に対し、両親は去年5月、福岡高等検察庁に不服申し立てを行っていましたが、福岡高検によりますと、今月16日付けで「申し立ては認められない」と判断したということです。 20日、福岡高検を訪れ今回の判断が伝えられた工藤剣太さんの両親は、来月にも最高検察庁に不服を申し立てるということです。 母親の工藤奈美さんは「これから先、学校で傷つく子どもたちが減るように大切な命を守っていくために、来年の時効まで、あきらめずに声をあげ続けていきたい」と話していました。