平成30年7月19日NHK首都圏ニュース
高校生自殺でいじめ有無を再調査
3年前、都立高校の男子生徒が自殺した問題で、東京都は、いじめがあったかどうかを調べた東京都教育委員会の調査が十分に尽くされていないとして、再調査を行うことを決めました。 3年前、都立高校の1年生の男子生徒が、山梨県内の駅で線路に飛び降りて自殺した問題では、生徒の母親がLINEなどにいじめが疑われる記述があったとして調査を求めましたが、東京都教育委員会の調査部会は去年9月、「いじめがあったと判断することは極めて困難」と結論づけました。 遺族からの再調査の求めを受けて、東京都が設置した専門家による検証チームは、教育委員会の調査は遺族との信頼関係を築けていなかったため、十分に尽くされてないという結論を19日までにまとめました。 これを受けて、都はいじめがあったかどうかを再調査することを決め、新たな調査委員会を設置することになりました。 この中では、遺族の同意が得られず、調査が行われていなかった、自殺した生徒のスマートフォンの解析や、遺族に対していじめがあったと証言したとされる人への聞き取り調査を行うということです。 再調査について、男子生徒の母親は「息子の無念の思いを真摯に受け止めて、きちんと再調査を行い、息子の人権と名誉が回復されることを望んでいる」と話しています。