2月13日付河北新報
<仙台いじめ自殺>市教委、年度内にも答申
仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は12日、昨年11月に始めた追加調査を終了、答申の取りまとめに向けて最終協議に入った。 非公開で行われた会合後、委員長の本図愛実・宮城教育大教職大学院教授は「有益な聞き取りができたので調査を終了とすることを決めた。年度内に答申を示せるよう努めたい」と語った。 追加調査では男子生徒の在籍当時の在校生を対象にした全校アンケートに加え、教員5人と生徒13人から聞き取りを実施。いじめに関わっていない生徒らからの聞き取り結果について、本図委員長は「男子生徒が在籍していたクラスはほかに比べてにぎやかで、生徒同士でからかい合う様子があった。男子生徒はおとなしい子で、からかわれることがあったようだ」と述べた。
<仙台中2自殺>アンケート17日以降に実施
仙台市泉区の市立中2年の男子生徒(14)が3日に自殺した問題をめぐり、市教委の大越裕光教育長は12日、同校の全生徒を対象にしたアンケートを期末試験が終わる17日以降に実施する方針を示した。 定例教育委員会で説明した。委員からは「アンケート時期や内容を早期に調整し、保護者にも伝えてほしい」「子どもたちの心のケアに努めることが必要」との意見が出された。 アンケートは男子生徒の学校での様子を尋ね、いじめの有無などを確認するのが目的。委員会後、大越教育長は「遺族とも相談し調査を進めたい」と語った。
NHK仙台放送局
いじめ自殺 新たな献花台設置
仙台市の中学1年の男子生徒がおととしいじめを受けて自殺した問題で、中学校に休みの日にも献花ができるよう、門の近くに新たな献花台が設置されました。 献花台が設置されたのは、おととしいじめを受けて自殺した中学1年の男子生徒が通っていた仙台市の中学校で、13日朝、教員が花などを供えられるよう正門近くに献花台を設置しました。 中学校では地域の人たちも献花できるよう去年10月に校舎1階の玄関近くに献花台を設置しましたが、地域の人から「休みの日でも献花できるようにしてほしい」という要望が寄せられていました。 中学校では新たな献花台に供えられたものは休み明けに校舎内の献花台に移すということです。 中学校の校長は「亡くなった生徒を悼む気持ちを持つ人が多くいて、改めて命の大切さや人を思いやる気持ちを生徒たちに教育していかなくてはいけないと感じました」と話していました。 一方、学校近くの公園にも花や飲み物などが供えられた場所がありますが、公園を管理する区役所の担当者は13日「献花される方は中学校の献花台にお願いします」と書かれた看板を設置しました。