平成28年3月18日付河北新報
<仙台いじめ自殺>第三者委 答申案来週にも提出
仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は17日、協議を終了し、追加調査結果を答申案にまとめた。来週にも市教委に提出する方針。
答申案では、生徒同士のからかいがクラスで常態化し、男子生徒が精神的な苦痛を募らせていたことなどに触れる。
第三者委は昨年11~12月、当時の在校生全員を対象にアンケートを実施。生徒と教員計18人からの聞き取り結果も加味し、男子生徒が自殺に追い込まれた原因や市教委、学校の対応の問題点などを検討してきた。
非公開の会合後、委員長の本図愛実・宮城教育大教職大学院教授は「遺族は再発防止を願っており、専門委が関わり再発防止への提言ができた」と語った。