【10月10日 河北新報】
天童一中1年の女子生徒=当時(12)=が昨年1月に自殺した問題で、「いじめが主要な原因」と認定した第三者調査委員会の報告書を受け、当時の担任と部活動顧問らが初めて遺族に謝罪していたことが9日、遺族への取材で分かった。
同校の教頭とともに7日に遺族宅を訪問した。担任らは「かけがえのない命を守ることができなかった。
対応に不十分さがあった」と頭を下げたという。
母親は「学校にはいじめについて相談していたのに、なぜ対応してくれなかったのか」と訴えた。
山本信治天童市長もこの日焼香に訪れたが「学校の設置者として責任がある」と述べるにとどまったといい、遺族は「明確な謝罪の言葉がなかった」と疑問視した。山本市長は9日、取材に対し「責任があるという発言に謝罪の意も込めた。言葉足らずであったなら、遺族に大変申し訳ない」と話した。