平成30年11月8日付NHK首都圏ニュース
女子中学生両親「事実明らかに」
東京・八王子市の中学2年の女子生徒がいじめが原因で自殺した可能性がある問題で、生徒の両親がNHKの取材に応じ、今月にも設置される第三者委員会の調査について
「きちんと事実を明らかにしてほしい」と訴えました。 ことし8月、東京・八王子市で市内に住む中学2年の永石陽菜さん(13)が電車にはねられてその後、死亡しました。 永石さんは、去年の夏、家族旅行で部活動を休んだことについて、SNSで上級生から非難されたことをきっかけに不登校になっていました。 市の教育委員会は、いじめが原因で自殺した可能性があるとして7日、臨時の教育委員会議を開き、出席した委員に今月中に有識者による第三者委員会を設置して学校の対応の問題点などについて出席した委員に調査を始める考えを伝えました。 一方この問題について、亡くなった陽菜さんの父親の洋さん(57)と母親の幸子さん(47)が、NHKの取材に応じました。 このなかで両親は、「部活動でのいじめが原因で不登校になったあとに何度か学校に相談に出向いたが、真剣に取り合ってもらえなかった」と、学校の対応を批判しました。 両親によりますと、陽菜さんが残した手紙には、「部活で仲良くしていた子に無視され悲しかった」などと同級生との人間関係に悩んでいたことをうかがわせる内容が書かれていたほか、携帯電話には、亡くなる数か月前にも「消えろ」などとメッセージが送られていたということです。 第三者委員会の調査について両親は、「これまでの学校の対応には怒りを通り越してあきれている。きちんと事実は事実として明らかにしてもらいたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181107/0021043.html