平成29年1月26日河北新報
<青森中1自殺>遺族の意向 町が再調査へ
青森県東北町の上北中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年8月にいじめ被害を示唆するメモを残して自殺した問題で、町は25日、遺族の要望に応え、いじめ防止対策推進法に基づく再調査を実施すると決めた。
着手時期は未定。再調査は町が新たに設ける付属機関が担当する。町総務課によると、有識者ら5人程度で構成する。
斗賀寿一町長は「慎重を期して検討した結果、遺族の意向を踏まえて再調査の実施を決定した」との談話を出した。
町の決定に対し、男子生徒の母親(50)は「時間はかかってもいいので、息子の最後のメッセージであるメモの内容をきちんと読み解いてほしい」と訴えた。
町いじめ防止対策審議会は昨年12月、男子生徒へのいじめを認めた上で、複数の要因で自殺したと結論付ける調査報告をまとめた。これに対し、遺族は今月11日、「納得のいく内容でない」として再調査を求める文書を町に提出していた。