【11月17日付 河北新報】

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年9月下旬、いじめを苦に自殺した問題で、市が独立行政法人「日本スポーツ振興センター」の災害共済給付制度に基づき死亡見舞金を請求し、遺族に見舞金2800万円が支払われていたことが、16日、市教委への取材で分かった。
市は1月下旬にセンターに請求。3月下旬に審査会の判断を経て支給が決まり、4月にセンターから遺族に支払われた。
災害共済給付制度は、学校管理下で児童生徒がけがや死亡した場合などに、医療費や死亡見舞金が支払われる仕組み。文部科学省は2007年、自殺の場所にかかわらず、いじめや体罰が原因で自殺した場合にも死亡見舞金の給付対象となるよう制度を変更した。
市教委の第三者委員会が男子生徒の自殺といじめとの関連性を認める報告書を出したのは6月下旬だった。市教委教育相談課は「制度があるので、少しでも早く遺族のためになればと思い請求した」と話している。

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