平成28年3月19日

推薦基準を見直しへ
府中町中3自殺 保護者に校長説明

広島県府中町立府中緑ケ丘中3年男子生徒=当時(15)=が昨年12月、2年前の誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、同中は18日、2度目の保護者説明会を開いた。坂元弘校長は今後の改善計画を説明し、私立高への推薦基準を全般的に見直すことを報告した。
同中体育館で非公開であうた説明会は約2時間半にわたった。12日に卒業式を迎えた生徒の保護者を含む約240人が出席。男子生徒の遺族も姿を見せた。
複数の参加者によると、坂元校長は推薦基準のほか、進路指導の相談体制の強化、卒業生への心のケアの継続などの方針を説明。前方に並んだ教員約30人は護者から求められ、安心して子どもが通え、保護者が預けられる学校にすることを「お約束します」と口をそろえたという。
説明会後の記者会見で、坂元校長は推薦基準の見直しに関し、触法行為の有無など画一的ではなく「個」を見て判断すると説明。同席した町教委の高杉良知教育長は、近く発足させる第三者委員会の委員について、広島弁護士会などの4団体に加え、日本キャリア教育学会に新たに推薦依頼したことを明らかにし
た。
同校は一連の問題を正式に公表した8日に説明会を1度開いたが、保護者から「質問に答えられていない」 「もっとわれわれの声を聞く場を」などと開催を要求されていた。
(府中町進路指導問題取材班)

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