教員指導きっかけの子どもの自殺
「指導死」考えるシンポ
中区で30人参加 東広島の遺族報告
教員の指導をきっかけにした子どもの自殺「指導死」について考えるシンポジウムが19日、広島市中区の広島弁護士会館であった。
東広島市の遺族たち8人がマイクを握り、再発防止を訴えた。
主催した「『指導死』親の会」(東京)の大貫隆志代表世話人(58)は、平成以降に報道されただけで全国59件の指導死があると言及。精神的に追い詰める
言葉や重すぎる罰則、複数による長時間の指導などの問題を指摘し2012年に教員4人から指導を受けた直後に白殺した東広島市の市立中2年の男子生
徒=当時(14)=の両親もマイクを握った。父親(46)は「教員の指導は異常だった。死に追い詰めるケースが実際に起こっていることを知って」と訴えた。
両親が6月、市などを相手取り提訴に踏み切ったことを受け、同会が県内で初めて開いた。約30人が参加した。
2015年9月20日中国新聞社(森岡恭子)