平成29年6月14日朝日新聞宮城版
中2自殺で遺族が再度要望書「第三者委設置を」

4月末に自殺した仙台市立中学2年の男子生徒の遺族が、奥山恵美子市長や岡部恒司市議会議長らあてに2度目の要望書を出した。いじめを解明する第三者委員会を速やかに設置することなどを求めている。
13日の四十九日に合わせ、12日に郵送した。市教委の第三者委をめぐっては、現状の半数に上る委員3人が辞任の意向を示している。要望書では、「新たな委員の選任まで時間を要し、調査が始まるめどが立たないとの報道を見て憤りを感じる」とし、遺族が推薦した3団体を委員に加えて速やかに調査を始めるよう求めた。
また、第三者委が市教委の付属機関になっている現状では「公平性、中立性が確保されていない」として、設置の根拠になっている条例を見直すことも要望した。
市教委は13日、男子生徒が通っていた学校の全生徒と保護者あてに、体罰について尋ねるアンケートを配布した。
男子生徒への体罰を見たり、聞いたりしたことがあるかなどのほか、回答者自身も体罰を受けたことがあるかなども尋ねる。アンケートは奥山市長と大越裕光教育長の連名で、市教委に直接郵送してもらう。(中林加南子、藤崎麻里)

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