東広島・中2自殺:両親が市を提訴へ
2012年10月に教師にしかられた後、自殺した東広島市の中学2年の男子生徒(当時14歳)の両親が、不適切な指導が原因などとして、学校設置者の同市などに損害賠償を求める訴訟を起こすことを決めた。11日に広島地裁に提訴する。8日、担当弁護士が明らかにした。
担当弁護士らによると、男子生徒は同年10月29日、同校の複数の教師から教育指導を受け、所属していた野球部の練習に参加させてもらえずに下校。その後、近くの公園で自殺した。別室で反省文を書かせる「特別指導」も度々受けており、「死にたい」と周囲の生徒に漏らしていたという。
市教委が設置した調査委員会は「指導と自殺に関連性があるのは明らか」としながらも、「自殺を予見するのは困難だった」と結論づける報告書をまとめた。
両親は「市に再調査を求めてきたが応じず、事実にふたをしてしまおうというように感じる。裁判で隠されている事実を明らかにしたい」と話している。
毎日新聞 2015年06月09日 地方版【石川将来、加藤小夜】