東広島の中2死亡 遺族「調査の充実を」報告書案受け要望書
東広島市立中の2年男子生徒(14)が昨年10月に自殺した件で外部の調査委員会がまとめた報告書案について、遺族が12日、調査委や市教委宛ての要望書を提出した。
生徒の心理状態や背景にあった学校の指導に関する調査分析を充実させるよう求めた。両親が市役所で、調査委への要望書と報告書案に対する107項目の質問状を提出。質問状には25日までの回答を求めた。市教委への要望書も市場一也教育調整監に手渡し、蔵田義雄市長宛てに市長直属の調査委設置を求める手紙も提出した。
大学教授たち6人でつくる調査委は12~5月、9回の会合を重ねた。文部科学省の指針に沿って遺族に説明をしつつ進め、報告書案は7月上旬に遺族に渡っていた。生徒や保護者、教諭からのアンケートや聞き取りをして当日の生徒の行動をたどり、再発防止への提言をまとめている。
両親は「なぜ死を選んだのか、ただ真実が知りたい。死を無駄にしないためにもしっかりとした報告書を作つてほしい」と話した。
市教委や学校によると、生徒は昨年10月29日、教諭計4人に指導を受け、野球部の練習参加を禁じられた。下校後も帰宅せず、学校近くの公園で見つかり、死亡が確認された。
中国新聞(2013年8月13日)