平成30年12月28日付毎日新聞

「いじめ防止できず自死招いた」両親が須賀川市など賠償提訴 福島・中1自殺

福島県須賀川市の市立中学1年の男子生徒(当時13歳)が昨年1月、いじめが一因で自殺した問題で、男子生徒の両親が「いじめを防止、解消できず自死を招いた」などとして、クラス担任と部活顧問の2人の教諭と市に計約7674万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁郡山支部に起こした。

訴状などによると、男子生徒は昨年1月27日、自宅で自殺した。いじめ防止や適切な措置を取らなかった2人の教諭と市に重大な責任があるとしている。

須賀川市教委が設置した第三者委員会は昨年12月、男子生徒の自殺は「いじめが大きな一因」とする調査結果を発表。一部の教職員がいじめを「からかい」と軽視し、適切な指導や助言がなかったことが問題を深刻化させたと指摘していた。

須賀川市の橋本克也市長は「ご遺族に対し、誠意を持って対応してきた。内容を十分に検討し、対応する」とコメントした。【笹子靖】

 

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