2021年1月24日毎日新聞

「当時いじめの認識なかった」 鹿児島県立高いじめ、真相明かされず 遺族に不信感

 鹿児島県教委の説明後、「納得できない」と涙する田中拓海さんの母親(左)=鹿児島県庁で2021年1月22日午後5時、足立旬子撮影拡大
鹿児島県教委の説明後、「納得できない」と涙する田中拓海さんの母親(左)=鹿児島県庁で2021年1月22日午後5時、足立旬子撮影

鹿児島県立高校の1年生だった2014年に自殺した男子生徒(当時15歳)の母親(58)が、県教育委員会の対応に不信感を募らせている。県の第三者委員会は19年、背景に「いじめがあった」と認定。事実を知りたい母親は、その後も学校や県教委に説明を求め続け、1月22日にようやく実現した。しかし、県教委側の説明の内容は乏しく、母親が新たに得られた情報はほとんどなかった。

県教委設置の第三者委「いじめ特定できず」

亡くなったのは、田中拓海さん。遺書は残されていなかった。母親の依頼を受けて拓海さんが通学していた高校が生徒にアンケートをしたところ「拓海さんのかばんに納豆を入れられていたというのを聞いた」「スリッパを隠されていた」などの記載があった。

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