平成28年3月5日熊本日日新聞

いじめ、両親と町が和解 和水・中3自殺

2012年7月に和水町立中3年の男子生徒=当時(14)=が自殺したのは、学校や町教育委員会がいじめを防ぐ措置を怠ったためなどとして、両親が町に慰謝料など1100万円を求めた訴訟は4日、町が再発防止に努めることなどで、熊本地裁(中村心裁判長)で和解が成立した。  両親側と町側によると、町が(1)解決金350万円を支払う(2)首を絞めて失神させるなどのいじめがあったと認める(3)当時の教育長、校長の「いじめはなかった」との発言を撤回し深く陳謝する(4)いじめ発生の防止に努める-などが和解の条件。  生徒の自殺をめぐっては、町の第三者調査委が14年4月にいじめ11件を認定し「自死を引き起こした要因の一つに含む可能性は否定できない」と結論。両親は同年10月に提訴した。町は争う姿勢を示していたが、地裁の勧告を受けて今年1月、双方が和解案に合意していた。(中村勝洋)

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