平成29年12月12日NHK水戸放送局

いじめ調査委 専門家6人選定へ

おととし、茨城県取手市の女子中学生が「いじめられたくない」と書き残して自殺した問題を受けて、茨城県が設置することになった新しい調査委員会の委員に、弁護士や大学教授など6人の専門家が選定される見通しとなったことがわかりました。 調査委員会の初めての会議は今月20日に開かれ、いじめの有無や自殺の背景などを調査することにしています。 おととし11月、「いじめられたくない」と書き残して自殺した取手市の中学3年生、中島菜保子さん(当時15)をめぐっては、市の第三者委員会が「いじめはなかった」という前提で調査を行うなど対応が問題となりました。 このため、遺族の要望を受けて特例として新しい調査委員会が茨城県に設置されることになり、必要な条例の整備や委員の選定を進めてきました。 その結果、調査委員会の委員には、遺族の要望を踏まえて2人の弁護士のほか、大学教授が2人、いじめに詳しい専門家と臨床心理士の2人の合わせて6人が選定される見通しとなったことがわかりました。 調査委員会では今後、いじめがあったかどうかや自殺に至った背景、それに学校や市の教育委員会の対応についても調査を進めることにしていて、初めての会議は今月20日に開かれる予定です。 これについて、中島さんの父親の考宜さんは「私たち遺族の思いが反映された委員会になり、安どしています。娘に向き合った公平な調査を慎重に進めてもらいたいです」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171212/1070001056.html

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