2020年6月16日付西日本新聞

元野球部員3人を不処分 久留米の高2いじめ自殺、家裁決定

  福岡県久留米市の県立高野球部2年の男子生徒=当時(16)=が2018年6月、いじめ被害を訴えるメモを残して自殺した問題で、福岡家裁久留米支部は15日、暴力行為法違反の非行内容で少年審判を受けていた少年3人=当時野球部員=を、不処分決定したことを明らかにした。2人が5月27日付、1人が今月8日付。支部は理由や内容を明らかにしていない。

 久留米署が今年1月、集団で男子生徒のズボンを下ろすなどした容疑で、3人を福岡地検久留米支部に書類送検。地検支部が家裁送致していた。

 県教育委員会の第三者委員会は昨年3月、3人を含む6人によるいじめを認定し、自殺の原因とする調査報告書を出していた。

 遺族側の弁護士は「家裁決定の詳細が分からないため、現時点でのコメントは控える」と話した。(平峰麻由)

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