平成30年11月15日付東京新聞

八王子・中2自殺「今回は防げたはず…」 いじめ被害者の会、市教委に申し入れ

八王子市内の中学二年生永石陽菜さん=当時(13)=が今年八月、自殺を図り死亡した後に市教委がいじめがあったと認めたことを受け、全国いじめ被害者の会は十四日、「今回のケースは未然に防げた」として、いじめをしない生徒を育てる学校教育の改善など求める申し入れ書を同市教委に提出した。 (萩原誠)

この日、一九九六年にいじめによる自殺で四男を亡くした全国いじめ被害者の会会長の大沢秀明さん(74)と妻の園子さん(74)が市教委を訪れ、設楽恵学校教育部長らに申し入れ書を手渡した。

申し入れ後、大沢さんは「学校は性行不良の生徒に出席停止の措置をするなど更生のために導き、いじめをしない生徒を育てるべきだ。そうすれば今回のいじめは防げた」と指摘。その上で「いじめがあれば加害者を更生に導く教育を肝に銘じ、学校と教育委員会は出直すべきだ」と訴えた。

市教委などによると、陽菜さんは昨年八月、家族旅行で部活を休んだことを上級生に会員制交流サイト(SNS)で非難されるなどし、学校に登校できない状態になった。

学校側は、上級生が陽菜さんに謝罪したとしていじめとせず、トラブルは解決したとした。その後も不登校状態が続き、今年四月に市内の別の中学に転校。転校後も不登校が続き、陽菜さんは同年八月下旬、市内の駅で電車に接触、二週間後に死亡。事故後の調査を経て市教委がいじめがあったと認識した。

 

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