平成28年11月13日 中国新聞社

再発防止策を保護者に説明 中3自殺で府中町教委

府中町の府中緑ケ丘中3年男子生徒が昨年12月、誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、再発防止策をまとめた町教委轄111日夜、同中で保護者説明会を開いた。

説明会は非公開で遺族や卒業生の保護者を含む157人が出席。

終了後に記者会見した高杉良知教育長と谷川清二校長によると、第三者委員会の報告書を紹介し、教員研修の充実や学校支援室(仮称)新設などの再発防止策へ理解を求めた。保護者からは、生徒の声に耳を傾けなかった教員や問題の責任を問う声、自殺の背景にあった私立高入試の専願制度への疑問も出た。

あるPTA役員は 「先生たちの努力の姿勢は伝わる。継続的な取り組みを」と期待した。谷川校長は「さらに生徒に寄り添い信頼回復に努める」と話した。  (田中伸武)

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